
こんにちは!
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。
今回は『”わかりやすい説明”とは』という話です。
士業や医療などの専門職の世界では、
「わかりやすい説明を心掛けています!」というキャッチコピーをよく目にします。
我々専門家と一般の経営者の方との間に知識のギャップがあるのは当然ですから、
それを埋める工夫をすること自体は非常に重要です。
しかし、
実際に何をもって「わかりやすい」とするかの境界線は、
専門家によって解釈が大きく分かれています。
専門家ごとの「わかりやすい」の解釈
例えば、説明責任を果たすために、
関連する用語を一つひとつ丁寧に、
法律の条文をなぞるようにすべてお伝えするタイプ。
あるいは、
厳密さを脇に置いて「ざっくりとしたイメージ」で納得感を優先するタイプ。
どちらが正しいというわけではありませんが、
人によってその解釈は千差万別です。
その中で、私はなるべく
「〇〇をしてほしい。しないと▲▲というリスクがある」
という形で説明するスタンスをとっています。
詳細な解説から入るのではなく、
まず結論としての「行動」を明確に提示する。
それは、私への依頼の先にある
「関与先様に動いていただくこと」こそが、仕事のゴールだからです。
交際費における「動ける言葉」の選択
一例として、交際費の説明を挙げます。
もし私が、
「交際費とは、事業関係者に対して接待・贈答するものを指しますが、基本的には損金になりません。ただし、1名あたりの金額が1万円以下のもので一定の事項を記載しているものは……」
と法律の定義から話し始めたら、
現場で忙しくされている社長はどう感じるでしょうか。
おそらく
「で、結局俺は何をすればいいの?」と、
思考を止めてしまうはずです。
だからこそ、私は次のように伝えます。
「飲食費はレシートに参加者の名前と合計人数を書いてください。1人あたり1万円を超えたら『交際費』、1万円以下なら『会議費』で処理してください。これだけで大丈夫です」
どちらが関与先様にとって価値があり、明日から迷わず動けるか。
私は後者だと信じています。
社長の時間は、会社の発展のためにある
私が関与先様に求めているのは、
税法に詳しくなっていただくことではありません。
何よりも「会社の発展」にリソースを割いていただくことです。
おそらく関与先様も同じように思っていらっしゃるはずです。
税金の複雑な理屈を覚える時間は、
経営や現場に集中する時間に充てるべきです。
専門的な理論の精査や裏付けは、私の領分であり、
そこを支えるために私がいます。
まずは行動ベースで「何をすべきか」を明確にする。
その上で、もし「どうして?」と興味を持たれた際には、
そこで初めてプロとしての詳細なレクチャーをさせていただきます。
「わかりやすい」という言葉を安易なキャッチコピーにするのではなく、
相手の貴重な時間を守り、迷いなく一歩を踏み出していただくための「道具」にする。
これが、私が税理士として貫きたいスタンスです。
(とはいえよく「話過ぎた!」と反省することも多々あります笑)
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