
こんにちは!
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。
今回は「ChatGPTで“調べる”を効率化する方法」についての話です。
生成AIの進化により、
日々のリサーチ業務が驚くほど効率化されるようになりました。
特に「Deep Research」という機能。
弊所の業務の時短にとても貢献してくれています。
Deep Researchとは?
「Deep Research」は、
ChatGPTなどの生成AIサービスの上位モデルで利用できる高度な情報検索機能です。
従来の単なる会話型AIと異なり、ウェブ上の論文や制度文書、
ニュース記事などを自動的にクロールして要点を抽出し、
参照元のURLや条文・出典番号を併記した形で回答を生成します。
そのため、得られた情報の信頼性を自分で確認しやすく、
深掘り調査にも適しています。
実際の活用シーン
先日、「一般社団法人を立ち上げたい」というご相談をいただきました。
法人税・消費税といった税目に加え、
「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律」やNPO法人との相違点など、
多岐にわたる論点を一度に調べる必要がありました。
従来なら参考書や複数のウェブサイトを探し回るところですが、
Deep Researchにリクエストすると、
関連条文番号や最新の解説記事を一覧化しつつ、要点をまとめてくれます。
これにより、
初期リサーチの時間が数時間から数分にまで短縮できました。
ただし、AIの回答が誤るケースもあるため、
必ず回答と併記された条文番号やURLを確認し、
最終的には原典にあたって裏付けを取るようにしています。
スタートアップ&フリーランス向けの活用例
Deep Researchは、
特にリソースが限られるスタートアップやフリーランスの業務効率化に役立ちます。
例えば以下の5つの場面での活用が考えられます。
- 市場ニーズの迅速リサーチ
新規ビジネスのターゲット市場規模や競合サービスの機能比較を自動抽出し、事業計画のブラッシュアップに活用。 - クラウドツール比較
プロジェクト管理や経理・請求など、SaaSツールの機能・料金プランをまとめ、最適なサービス選定を支援。 - スモールビジネス向け助成金情報
地方自治体や国の助成金・補助金の公募要件やスケジュールを一覧化し、申請計画の立案を効率化。 - フリーランス特有の税務・経費ガイド
在宅ワーク用の電気代や通信費など、経費算入の可否や具体的な計上方法を事例付きで自動収集。 - 契約書テンプレートチェック
顧客契約や業務委託契約で必要な条項や留意点を法令や判例から抽出し、ドラフト作成の手間を削減。
これらの例はいずれも、
Deep Researchが提供する網羅的かつ参照可能な情報により、
スタートアップ企業やフリーランスの「調べる」フェーズを大きく効率化するはずです。
まとめ
時短は「タイムイズマネー」という言葉どおり、
ビジネスパーソンの必須課題です。
Deep Researchを活用すれば、複雑なリサーチ業務を効率化し、
本来集中すべき企画立案や顧客対応により多くの時間を割り当てることができます。
生成AIを賢く使いこなし、
我々人間は、人間にしかできない業務をしましょう。
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