
こんにちは!
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。
今回は「中小企業のマーケティング戦略」についての話です。
中小企業は日々、
限られたリソースの中でどう売上を伸ばし、
生き残るかを考えています。
その中で重要なのが、
「誰に何を提供するか」を明確にする選択と集中です。
今回は、具体的な事例をもとにそのポイントを解説します。
覚えてもらえるかどうかが分岐点
名刺交換や初対面の挨拶をしたあと、
後日連絡をもらえる会社と連絡をもらえない会社があることに気づきます。
この違いはズバリ、
「何ができる会社かを相手に覚えてもらえているか」
にあります。
例えば、
「Webマーケティング全般できます!」と名刺に書かれていても、
相手の頭には残りにくいものです。
一方で、
「複数店舗運営の飲食店へ公式LINE導入するのが得意です!」
と明確に打ち出していると、覚えやすいですよね。
実際、私自身もお客様からそのような案件があり、
その方にすぐ連絡を取った経験があります。
なぜ「選択と集中」が必要なのか
中小企業はリソース(人・時間・お金)が限られています。
ですから、「何でもできる」を掲げるよりも、特定分野に絞り込んだほうが効果的です。
- 広く浅く宣伝する → 競合も多く、目立ちにくい
- 狭く深く特化する → その分野での専門性が高まり、信頼を得やすい
たとえば、同じWebマーケティングでも、
- 「中小企業全般にサポートします」
- 「3店舗以上の飲食店の公式LINE導入を専門にしています」
とを比べたとき、
後者のほうが「この分野なら任せよう」と思われやすいのです。
人間は曖昧なものより、
明確な強みを持つ相手に依頼したいという心理があります。
大企業ではなく中小企業に頼みたいのはどんなときか
では、
どういうときに大企業ではなく中小企業に相談したくなるのかを考えてみましょう。
- 特定業界や業態の実績を持っている
例:「3店舗以上の飲食店で公式LINE導入をサポート」
→ 同様の成功事例多数 - 柔軟な対応・価格設定が期待できる
大企業は規模が大きく、対応が画一的になりがち。
中小企業なら、小回りの利く提案が可能です。 - 顔の見える距離感でやり取りしたい
中小企業は担当者が固定されるケースが多く、相談しやすい点が強みです。 - 「誰に向けたサービスか」が明確である
自社の状況が「自分たちに当てはまる」と感じられると、
「この会社なら自分たちの課題を理解してくれる」と思ってもらえます。
中小企業が取るべき基本戦略
以上を踏まえ、中小企業にとっての基本戦略は「選択と集中」です。
- 自社が最も得意とする分野を明確化する
- その分野に関する実績や成功事例を積極的に発信する
- 対象となる顧客層にダイレクトに響くメッセージを用意する
結果として、
「何をやっている会社か覚えてもらいやすくなり」
「連絡もしやすい存在」になります。
これが、生き残るための大前提と言えるでしょう。
まとめ
中小企業のマーケティング戦略は、
「なんでもできます」から
「〇〇に特化しています」へのシフトです。
- 覚えてもらえるかどうかは「何ができる会社か」を明確にするかにかかっている
- 大企業ではなく中小企業に頼みたくなるのは、
「特定分野での実績」「柔軟な対応」「顔の見える距離感」があるとき - 選択と集中で強みを伝えることで、顧客からの指名を獲得しやすくなる
ぜひ、自社の強みを再確認し、
「誰に、何を、どのように提供するか」を明確に絞り込んでみてください。
そこが中小企業として生き残るための第一歩です。
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