善意の境界線

こんにちは!
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。

今回は『善意の境界線』という話です。

新事務所の開設や、新しいお店のオープン。
お祝いに「お花」や「インテリア」が届く光景はよく目にしますよね。

でも、僕は自分の関与先(お客様)には、
基本的にお花や形に残るモノは贈りません。

「冷たい税理士だな」と思われるかもしれませんが、
これには僕なりの合理的な理由があります。

1cm単位のこだわりを壊さない

僕のお客様には、美容師さんやネイリストさん、
カフェオーナーなど、自分の「お店」を持つプロフェッショナルが多いです。

彼らは内装に数百万、時には数千万円を投じ、
壁紙の色から照明の角度まで、1cm単位でこだわって空間を作っています。
その空間全体が彼らの「ブランド」であり、商品だからです。

そこに突然届く、色とりどりの巨大なカゴ花。
あるいは、オーナーの趣味とは真逆の置物。

贈り主は100%の「善意」ですが、
受け取る側からすれば、
それは「せっかくデザインした空間を破壊する異物」になりかねません。

置かなければ申し訳ないし、置けばブランドイメージが崩れる。
これはお祝いではなく、ある種の「踏み絵」になってしまうのです。

「逆ギレ」という名の嫌がらせ

ここで一番怖いのは、
贈り主の「善意」が受け入れられなかった時に起きる「逆ギレ」です。

「せっかくお祝いしてあげたのに、あの態度はなんだ!」
そんな言葉が出るのは、その行為のベースが
「相手の喜び」ではなく「自分の満足」にあるからです。

善意を盾にすれば、
相手が困っていることを無視していいわけではありません。

受け取ってもらえないからと怒るなら、
それはもうお祝いではなく、
「自分が満足するために嫌がらせをしてもよい」と言っているのと同じこと。

僕は、そんな自分勝手な押し付けだけはしたくない。
こうなりたくないものだな、と常々自戒しています。

確認という名のリスペクト

大事なのは、「自分の善意を疑うこと」です。

だからこそ、僕は何かを贈るなら必ず事前に聞きます。
「Amazonのほしい物リストはありますか?」
「今、一番必要な消耗品は何ですか?」と。

もし何もいらないという方なら、
お祝いのメッセージだけを送り、
あとは「仕事を爆速で終わらせる」ことでお返しします。

何かをアクションする前に、
一言「これ、必要ですか?」と確認する。
このひと手間が、その行為を「最高の贈り物」にするか「ただの迷惑」にするかを決めます。

自分の「やりたい」を押し通すのではなく、
相手の「してほしい」にピントを合わせる。

仕事でもプライバシーでも、
この境界線だけは踏み越えないように神経質なくらい気をつけています。

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