普通の対応で喜ばれた話

こんにちは!
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。

今回は『普通の対応で喜ばれた話』についての話です。

税理士業界に身を置く中で、
時折「えっ、そんなことで感動されるの?」
と思うような場面に出会います。

私にとってはごく当たり前の対応が、
想像以上に感謝されたり、驚かれたりする。

よくよくお話を聞くと、
「前の税理士があまりにもひどかった」という声に行き着くことが多々あります。

今回は、そんな“普通の対応”がなぜか喜ばれる理由について、
少しお話ししてみたいと思います。

税理士業界でよく聞く「残念な話」

税理士を探している経営者の方から、以下のような不満をよく耳にします。

  • 説明を聞いても、何を言っているのか分からない
  • そもそも連絡がつかない
  • 担当者が頻繁に変わって、毎回同じ説明をしなければならない
  • 税理士がやたら偉そうで、話すだけで腹が立つ
  • 手数料目的の保険や節税商品をゴリ押しされる
  • 「事務所の都合で値上げしたいから、黒字にして」と言われた

こうした声を聞くたびに、
「それ、普通の会社ではあり得ないよな…」と感じてしまいます。

経営者の立場で考えれば、税理士も外部パートナーの一人。
そんな雑な対応をされて、黙って付き合い続ける理由は本来ないはずです。

なぜか「お客様がいなくならない」世界

では、なぜそんな対応でも成り立ってしまうのか。
これは、業界全体が「先生、先生」と呼ばれ続けてきた長い歴史があるからだと思います。

多少横柄でも、専門家だから仕方ない…と諦められてきた土壌があった。
良くも悪くも「お客様がいなくならない」仕組みがあったということです。

ただ、時代は確実に変わっています。

経営者も賢くなり、
「おかしい」と感じたら別の専門家に相談する時代になりました。

これからは、選ばれ続ける努力をしない限り、
生き残るのが難しくなると感じています。

経営資料も安くて充実、それでも離れる理由が「態度」

ある関与先の方は、
以前「激安で、経営資料も丁寧、社労士とも連携してワンストップ対応」
という理想的な事務所に依頼していました。

正直、私としても「そこからうちに来る理由あるのかな?」
と思っていたのですが、理由を聞いて驚きました。

「税理士が、やたら偉そうで耐えられなかった」と。

内容・価格・体制がいくら良くても、
「人」としての部分が合わなければ、関係は続かないということだと痛感しました。

普通の対応を、当たり前に積み重ねるだけ

私は、特別なことをしている意識はありません。

説明はできるだけわかりやすく、
連絡にはなるべく早く返す、
相手に対して横柄な態度をとらない
——それだけです。

ただ、それだけで「安心した」「丁寧ですね」と言っていただけることがある。
これは業界全体として、まだまだ改善の余地がある証拠だとも思います。

反面教師として、自分を戒めていく

税理士業は、ありがたいことに「先生」と呼ばれる場面も多い仕事です。
でも、その呼び方に甘えてしまえば、すぐに自分本位なスタンスに傾いてしまう。

だからこそ、反面教師として過去の事例を振り返り、
自分が横柄になっていないかを常にチェックし続けたいと思います。

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