税理士業務の“見えない原価”

こんにちは!
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。

今回は「税理士業務の“見えない原価”」についてです。

税理士は「商品がないから原価がかからない」と言われることがあります。
しかし実際にはそうではありません。

私たちにとっての原価は“勉強・調べる時間”です。

税務相談の裏側には膨大な勉強時間がある

例えば1つの税務相談を受けたとします。
その答えを出すために、専門書を数冊読み込むこともあります。

調べるだけでなく、
判例や法改正を踏まえた検討も必要で、
数時間をかけることは珍しくありません。

確かに専門書自体は数千円程度ですが、
調べ・検討にかかる時間=人件費は大きな原価となります。

目に見えない“調査・検討”の原価

私は普段、
レシートの入力依頼(記帳代行)や決算作業にも時間をかけていますが、
おおよそ同じくらいの時間を読書・調査・検討にも充てています。

数字に現れない部分だからこそ
「原価がない」と思われがちですが、
実際にはこの見えない部分にこそ多くのコストが発生しているのです。

知識の積み重ねが顧客に還元される

この原価は、相談ごとに都度かかる部分もあれば、
過去の学びの積み重ねが効いてくる部分もあります。

今日学んだことが、
数か月後や数年後の別の相談で活きることもある。

つまり税理士の原価は“積立式”のようなものだと思っています。
だからこそ、
「今やっている勉強は、未来のお客様の利益につながる」と信じて続けています。

私のスタンス

お客様からすれば「答えがすぐ出てくる税理士」は安心感があると思います。
しかしその裏側には必ず時間と労力の積み重ねがあります。

私はこの“見えない原価”を惜しまず投じることが、
信頼や安心につながると考えています。

表に出ない努力だからこそ、価値を高める源泉にしたい。
これが、私が税理士業務に取り組む上でのスタンスです。

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