自計化のススメ

こんにちは!
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。

今回は「自計化のススメ」についてお話しします。

「自計化」とは、自社で会計ソフトへの入力を行うことを指します。
一般的には、税理士が記帳代行として会計ソフトへの入力まで行っているケースも多いですが、
弊所では基本的に関与先様に自計化をお願いしています。

今回は、その理由とメリットについてご紹介したいと思います。

なぜ自計化をお願いしているのか

① 経営者自身が数字を把握できるようにするため

一つ目の理由は、経営者自身がリアルタイムで自社の経営状況を把握できるようになってほしいからです。

税理士が作成した試算表を見ないと自社の状況がわからない。
そんな経営者が意外と多いのが実情です。

しかし、会社に出資しているのも、最終的に経営責任を取るのも経営者自身。

だからこそ、数字を「自分ごと」として把握できる体制を作るべきだと考えています。
自計化を通じて、売上・利益・資金繰りなどの数字を肌感覚で掴めるようになることが、経営のスピードと精度を高める第一歩です。

② クラウド会計で会計処理のハードルが下がったから

もう一つの理由は、クラウド会計の進化により、会計入力の難易度が大きく下がったことです。

弊所で推奨しているマネーフォワードクラウド会計(MF)では、

  • 銀行口座・クレジットカードを連携すれば自動で明細が取り込まれる
  • 勘定科目を選ぶだけで仕訳が作成できる
  • 現金支払い分はExcelで家計簿感覚に記録して、そのまま取り込み可能

このように「勘定科目さえ理解すれば、誰でも70点の会計入力ができる」仕組みが整っています。

難しい操作や専門知識は最小限。まずは自分で入力してみることで、会社のお金の流れをリアルに感じられるようになります。

自計化+会計チェック=最速の月次決算

なお、弊所の顧問契約では、会計ソフトのチェックもサポートに含まれています
つまり、

  • 経営者自身が効率的に70点の会計処理を行い
  • 税理士が残り30点を補正・チェックする

この形を取ることで、最速で月次決算ができる体制が整います。
数字をタイムリーに把握できるようになれば、経営判断のスピードも格段に上がります。

まとめ

自計化は、単なる業務分担ではありません。
経営者自身が経営数値を自分のものとして捉えるための、大事な第一歩です。

「自分でできる部分は自分で、税理士に任せるところは任せる」という役割分担をうまく活用し、
効率的かつスピーディな経営を目指していきましょう!

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