「確定申告電話相談センター」に従事した話

こんにちは!
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。

今回は「確定申告電話相談センター」に従事した話です。

確定申告の時期は税務署や相談窓口が特に忙しくなる季節です。
その中で、税理士も一部の期間、国税局の電話相談センターをサポートすることがあります。

今年は私もこの業務に4回従事しますので、
その経験から感じたことや、相談内容についてご紹介します。


税理士が電話相談センターをサポートする理由

確定申告の時期、税務署には多くの納税者が相談に訪れます。
電話相談センターは、こうした問い合わせに電話で対応する専用窓口です。

この時期だけの臨時対応として、税理士もサポートに派遣されます。
今年は私も4回、朝9時から夕方5時まで電話対応にあたります。


特に多かった相談内容

今年の電話相談で特に多かったのは、以下の2つのテーマです:

  1. インボイス制度関連
    昨年から導入されたインボイス制度についての質問が目立ちました。
    「申告にあたり何が必要なのか」「仕入税額控除とは?」などが多かった印象です。
  2. 定額減税関連
    「どの条件で減税が受けられるのか」「具体的な控除額はいくらになるのか」といった質問も多く寄せられました。
    こちらも制度の詳細を把握しきれていない方からの相談が中心でした。

電話相談の難しさ

電話相談は、直接資料を確認できない中での対応が求められます。
そのため、資料を見ながら説明したい内容や、
具体的な計算が必要な場合には、どうしても限界があります。

例えば、電話越しで「収入金額」「控除額」を一つ一つ確認しながら
説明するのは非常に手間がかかります。

また、具体的なシミュレーションや個別事案に踏み込んだ回答ができない点も、
対応する側としては歯がゆい部分です。

このようなケースでは、やはりお金を払って直接税理士に依頼された方が確実だと感じました。


税理士に相談するメリット

電話相談では限られた範囲の回答しかできませんが、
税理士に直接相談すれば次のような対応が可能です:

  • はっきりとした回答が得られる:税法の適用可否や、必要な手続きについて明確に説明します。
  • 税額計算の代行:確定申告書の作成や税額の計算を代行し、間違いのない提出が可能です。
  • 具体的なシミュレーション:将来の税負担や控除を最大化するための提案を行います。

まとめ

確定申告電話相談センターは、簡単な質問や制度の概要を確認するには便利な窓口です。

しかし、具体的な計算や個別事案の相談には限界があります。
今年私も電話対応を通じて、納税者の疑問や不安に触れる機会がありましたが、
やはり税理士として直接サポートする方がより確実で役に立てると感じました。

もし確定申告で迷うことがあれば、
ぜひ税理士に相談することを検討してみてください。
安心して申告を済ませるお手伝いができます。