納税のために銀行に行くのはムダ

こんにちは!
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。

今回は「納税のために銀行に行くのはムダ」という話です。

昨年まで私は都内で勤務し、現在は仙台で独立開業しています。
その中で特に強く感じたのが、「仙台は納税のために銀行に行く人が多い」ということ。

地域性もあるかもしれませんが、
まだまだ「納税=銀行に行くもの」という感覚が残っているように思います。

でも、今の時代、それは完全に“ムダな手間”です。
なぜなら、税金の納付はすでに自動化できる仕組みが整っているからです。

銀行窓口は減り、待ち時間は増える一方

銀行の窓口業務は、全国的に縮小傾向にあります。
窓口のない支店も増え、店舗数自体も減ってきています。
そのため、いざ銀行に行くと「混雑していて何時間も待たされた」
「予約しないと対応してもらえなかった」などの声もよく聞きます。

特に納税期になると、同じような人が一斉に集まり、混雑が加速します。
これだけで、貴重な時間と労力が奪われてしまうのは非常にもったいないです。

法人は「ダイレクト納税」でラクになる

法人のお客様には、私は必ず「ダイレクト納税」の利用をおすすめしています。

これは、電子申告した決算内容と紐づけて、
税理士が納付日と税額を指定できる制度です。

つまり、「〇月〇日に〇〇税を引き落としてください」という設定ができ、
あとは預金口座に残高さえあれば自動的に納税が完了します。

お客様がやることはゼロ。
銀行に行く必要もなく、期日を忘れることもありません。
決算後の手続きも一気に効率化できるので、本当におすすめです。

個人は「振替納税」で手間いらず

個人の方は「振替納税」の制度を使うのがベストです。

これは確定申告後に専用の申込書を提出することで、
所得税や消費税が口座から自動で引き落とされる仕組み。

実はこの制度、まだまだ利用していない人が多いのですが、
利用すれば毎年の納付が自動化され、金融機関に行く必要が一切なくなります。

特にフリーランスや一人親方の方にとって、
納税のために銀行に行く時間は本来「営業」や「現場」の時間にあてたいはず。
その負担を無くすだけで、かなりのストレス軽減になります。

導入には事前手続きが必要です

ここまで紹介した「ダイレクト納税」や「振替納税」は、
いずれも非常に便利な仕組みですが、
どちらも利用には事前の手続きが必要です。

書類の提出や口座情報の登録など、導入には少しだけ準備がいります。

制度を知らなければ使えませんし、
「なんとなく面倒そう」と感じて放置してしまえば、
毎年の納税で同じ手間を繰り返すことになります。

だからこそ、気になる方は一度、税理士に相談してみてください。
実はそんなに難しいことではなく、私たち税理士がサポートすることで、すぐに仕組みを整えることができます。

一度導入すれば、毎年のストレスが大幅に減る。
まさに「仕組みでラクをする」第一歩です。

自動化で時間とお金を守る

自動化できるものは、どんどん自動化すべきです。
なぜなら、時間こそが経営者にとって最も重要な資源だから。

しかも、税金の支払いは「必要だけど生産性のない作業」です。
これを削減しない理由はありません。

また、支払いを忘れてしまい、延滞税や加算税が発生するのも避けられます。
無駄な罰金を払わずに済むという意味でも、自動化は“お金を守る仕組み”になるのです。

納税=銀行という時代は、もう終わっています。
手間をかけずに納税を済ませて、
その分の時間を“もっと大切なこと”に使っていきましょう。

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