創業融資の団体生命保険

こんにちは！
仙台市太白区の若手税理士、髙橋拓人です。

今回は「創業融資の団体信用生命保険」についてです。

創業融資を検討されている方にとって、
団体信用生命保険は入るべき？
と悩まれる方は多いです。
（私もそうでした）

そのような方が悩まれないよう、
備忘として残しておきますので参考になれば幸いです。

団体信用生命保険（団信）は、
融資を受けた方が万が一亡くなったり高度障害になったりした場合に、
保険金によって融資残高を返済する仕組みです。

この保険に加入することで、
家族や会社の負担を減らすことができます。

多くの金融機関では団信の加入を任意としていますが、
一部では融資条件として加入が求められる場合もあります。

ちなみに、多くの方が創業時に利用される日本政策金融公庫の創業融資に関しては、
この団信の加入は自由です。
また、団信加入が融資の可否に影響しません。

団信への加入はケースバイケースですが、
以下のポイントを参考に検討すると良いでしょう。

加入が推奨される場合
家族や会社への経済的負担を最小限にしたい場合です。
事業主が自身の健康に不安を抱えている場合や、
返済期間が長期にわたる場合には安心感を得られます。
不要な場合
すでに高額な生命保険に加入しており、
融資返済額を十分にカバーできる場合は、
団信の必要性が低いこともあります。

ちなみに私は団信に加入しました。
生命保険に加入しておらず、
万一の際は貯金から債務弁済をするのは難しいという判断でした。

団信に加入した場合の会計処理について、
法人と個人事業主で異なる取り扱いがある点に注意が必要です。

法人の場合
団信にかかる保険料は「支払保険料」として経費に計上できます。
逆に万が一保険金を受け取った場合には、「保険金」として収益に計上します。
個人事業主の場合
団信保険料は必要経費に計上できません。
また、個人の生命保険料控除の対象外となります。
その分、万が一保険金を受け取ることがあっても、
収入として計上する必要はありません。